ああ、なぜ、どうして、と繰り返して
それでも続けてきただろ
心の一番奥の方
涙は炎
向き合う時が来た
BUMP OF CHICKEN「Aurora」より
2泊3日の仙台旅行。
その1日目の話です。
いきなり話題が逸れるけど、僕はナンパブログが好きだ。
読むのも書くのも。
140文字の即報だけでは伝わりきらないその人の価値観とか、即までの過程だったり背景だったり。
そういうものがリアルに感じられるし、リアルに伝えたいし。
だからTwitterには書けないようなパーソナルな事柄もブログでは赤裸々に書いていこうっていうのが僕の持論です。
本題に戻ります。
もともとはリリーさん(@ririy704)と2人で行く予定だった遠征。
アナルチャップス(@sukesukejoker)に遠征の話をしたらすごく行きたそうな目をしてたから仕方なく連れて行くことに。
アナチャのメンバー加入から数日後、知らないうちにモドリッチ(@modric_pua)も遠征メンバーになっていた。呼んでないのに。
仙台までは4人で乗り合わせて車で行くことに。
東京から仙台まで4時間半。
めちゃくちゃ楽しい。
学生時代にレンタカー借りて友達とよく遠出してたときのことを思い出す。
遠征は道中も楽しい。
あっという間に仙台到着。
ホテルチェックインしてすぐに牛タン屋に向かう。
遠征のときは絶対に現地の名物と美味しいラーメン屋は抑えておきたい。
【無料note】仙台の連れ出し先と美味しいまとめ|kazuya__ura|note
今回は牛タンクラスタのかずやさん(@kazuya_ura)のnoteを参考にさせてもらった。
特に日本酒好きにはたまらんnoteだった。
普通に一緒に飲みに行ってみたい。
まずは遠征メンバー4人で乾杯しようと思ったのになかなか店にやってこないアナチャ。
あのパーマヘアのセットに何時間かかるのやら…。
なんとか4人揃って乾杯。
正直牛タンなんてどこで食べても変わらないと思っていたけどここは別格に美味しかった。
あと赤星(サッポロラガー)があったのも個人的には嬉しい。
店を出てアーケードでナンパを始める。
ローカルストのピークタイムってだいたい22時までだと思っている。
店を出た時点で既に21時半。
多少人は減ったけどまだまだナンパはできる印象。
むしろ声掛けしやすい。
1人目に声掛けしようとしたらアナチャと一歩目がかぶった。
一応先輩だから譲る。
アナチャはそのままその子を連れ出して即ったらしい。
何声かけかしていくうちに次第にエンジンがかかってくる。
時間帯のせいもあるのか反応が良すぎてびっくりする。
新宿ではガンシカされるような夜系の女の子も当たり前のようにオープンする。
この時点でもう仙台に心を奪われていた。
信号待ちをしているとタイトスカートの脚が綺麗な子がいたので後ろから追い抜き声を掛ける。
顔を見ると色白で清楚系。
文句無しでかわいい。
連れ出し打診が通り一緒にアーケードを歩きながらバーに向かう。
終始「かっこいい」「イケメン」と言われる。
僕と会ったことある人ならわかると思うけど、勿論僕は特別顔が良いわけではない。
モドリッチなんて会うたびに「お前顎出てるな」って言ってくるし。
だいたいいつもそうだけど、顔が刺さりすぎると即れない。
僕自身が調子に乗ってしまうからなのか、食いつきが高すぎるからなのか。
嫌な予感がしながらバーに到着。
しかしバー前で立ち止まる彼女。
エイジ「どしたん?入らんの?」
女の子「実は妊娠中でアルコールだめなんだよね」
エイジ「え…、めっちゃスタイルいいし全然そんな風に見えないけど」
女の子「妊娠5ヶ月だよ。お腹も減ってるしすぐそこの寿司ざんまいじゃだめ?」
どう見ても妊婦の体型ではないと思っていたがよく見るとたしかにお腹に多少の膨らみが。
妊娠中の子なんて連れ出したことないどころか、妊婦とまともな会話をしたのも初めてかもしれない。
完全にパルプンテを食らってまともな思考判断ができないまま寿司ざんまいへ。
話を掘り下げていくと、出来ちゃった結婚。旦那は単身赴任中。来月結婚式が控えているらしい。
もともと遊んでいた貞操観念が低いタイプで彼氏の転勤が決まって密かに喜んでいたが、妊娠が発覚してその彼氏と急遽結婚することに。
今まで出会ったことのないシチュエーションで困惑した。
けっきょく妊娠中に旦那以外の人とSEXするのは倫理的に無理というグダを崩せずそのままドンキで買い物に付き合って解散。
振り返ると寿司ざんまい入った時点で負けが決まっていたなと。
「かっこいいから写真撮らせて?」って言われて1枚写真撮られたけど女子垢だったら晒さないでね。
その後もストを続けるも終電が終わったことで人がかなり減っていた。
遠征メンバーと合流して国分町を徘徊。
深夜1時を回りみんなでラーメンを食べに行く流れに。
あまりお腹が減っていなかったのでラーメンはリリーさんとアナチャだけで行ってもらい、モドリッチと2人で国分町でスト。
疲れ切って憔悴したモドリッチを置き去りにして声掛け。
仕事帰りのキャバ嬢。
20代中盤だと思って話してたら30歳オーバー。
全然見えない。
この子も文句無くかわいい。
吉木りさに本当によく似てる。
吉木りさほど細くはないけど。
しかもまた顔が刺さってる。
「佐藤健に似てる」って言われたけどこれ言われて即れたためしがない。
もはや僕にとっては呪いのワード。
これから1人で飲みにいくとのこと。
エイジ「なら一緒に飲もう」
女の子「お兄さん面白そうだからいいよ。いつも行くサパーがあるからそこ行こ?」
エイジ「嫌だよ。絶対おれよりお店のお兄さんとめっちゃ喋るじゃん」
とか言いながらちょっと行ってみたい気もしてサパーに連れ出され。
東京だったら絶対女の子に店選びの主導権を握らせない。どうしても知り合いのバーに行くというなら放流する。
でも遠征先だしその場の流れに身を任せてみたくなる。
あと単純に他に良い連れ出し先も知らないし。
少しわくわくしながらサパーに入店。
お店の店員さんは30代の明るいお兄さんって感じで居心地のいいトークをする人だった。
もっとホストみたいな感じの接客をされると思っていたから意外だったけどいい意味で期待を裏切られた。
カウンターで店員さんを含めた3人トークと女の子との1対1のトークを交互にしていく。
店員さんに仙台の夜の街とか文化について色々教わった。
仙台はサパーが中心でホストクラブが少ないらしい。
ちょっと脱線するけど、
サパーで飲んだ仙台発祥のレゲエパンチ(東京でいうピーチウーロン)の亜種「レゲエキック」が美味しかった。
レゲエキックはピーチリキュールを緑茶で割ったものらしい。
話を戻す。
女の子と色んな話をした。
お互いの仕事・趣味・過去に住んでいた街。
でもなんとなく彼女の恋愛の話は避けた。
銀座や梅田で働いていたこともある10数年夜の世界にいつづける人間の恋愛観が想像もつかなかったから。
カウンターで横並びで話している間も距離がかなり近い。
刺さっているからなのか、酔っているせいなのか、職業病なのか。
彼女はたくさんのポジティブな言葉をくれた。
「エイジ君は絶対偉くなる。夜の仕事長いと出世する人がわかるようになるんだよ」
凄く嬉しかったのと同時に「彼女が1番欲しがってる言葉はなんだろう?」と考えさせられた。
貰った分のお返しをちゃんとしたい。そんな気持ちに自然となった。
久しぶりに即意外のために女性と向き合おうと思えた。
こんな思考になった時点で即れる可能性ほぼ捨てなきゃいけないんだけど。
たぶん惚れてたんだと思う。
会計して店から出る。
笑顔で見送ってくれるサパーのお兄さん。
また来たいと思った。
徒歩で帰宅するという彼女を一緒に家まで送る。
手を繋いで歩いてるんだけど握り返しが弱い。
「ああ、負けたんだな」と悟った。
打診もしたけどうまく流された。
「明日会えたら会いたい」って別れ際に言われたけど、それもリップサービスなのかなって。
ハグだけしてホテルにひとり帰る。
翌日LINEしたけど雑談は即レスで返ってくるけどアポ打診したらレスポンスが悪くなる。
「遠征中だからどうせストするしアポが組めなくてもしょうがない」
半分本心で半分言い訳。
本気で彼女と向き合いたいならアポ時間を彼女に合わせることだってできた。
でもしなかった。
語り尽くされた話題だけどこれがナンパの弊害。
久しぶりに本気で女性と向き合うチャンスがきたのに自分からそれを手放してしまった。
最初に連れ出した子のように出来ちゃった結婚みたいな天変地異でも起きない限りナンパから離れられる気がしない。
でもそんな彼女も、
「お腹の子を出産してお母さんになっても女として見られ続けることが次の目標なんだ」
って目を輝かせながら言っていた。
「この子助からんなぁ」
と思ったのと同時に、「未来の僕」を見ているような気分になって思わず苦笑が漏れた。
ナンパを続けていればそのうち気の合う彼女が見つかってその人と付き合って結婚する。
漠然とそんな未来を頭の片隅に描いていた。
でも現実はそんなに甘いものじゃないかもしれない。
いつかは向き合わなきゃいけない大きな問題の一端を見た気がして、ちょっとエモい気持ちになった。
2日目に続く。
to be continued.